【初心者向】初めての暗号資産(仮想通貨)入門~始める前に知っておきたい基礎知識

暗号資産を始めてみたいんだけど、知らない言葉が多すぎ!

ブロックチェーン?ビットコイン?電子マネーと何が違うの?

暗号資産に興味があるけれど「何から学べばいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、暗号資産を始める前に知っておきたい基本的な知識を、初心者の方にも分かりやすく解説します。

暗号資産(仮想通貨)ってどういうもの?

暗号資産は、インターネットの中だけでやり取りされる、ブロックチェーン技術を使ったデジタル通貨です。

ブロックチェーンという特殊な技術を使って、安全に取引や管理が行われています。

従来の現金や銀行預金と違い、物理的な形を持たず、すべてデジタルデータとして存在するのが特徴です。

世界中どこからでもインターネットを通じて取引できるため、国境を越えた送金などに活用されています。

暗号資産と仮想通貨は同じもの

暗号資産と仮想通貨とかって聞くけど、何が違うの?

暗号資産と仮想通貨は、同じものなんだって。

「暗号資産」と「仮想通貨」という2つの呼び方を聞いたことがあるかもしれません。実はこれら、まったく同じものを指しています。

もともと日本では「仮想通貨」という呼び方が一般的でした。しかし2020年に金融庁が、国際基準に合わせて、正式名称を「暗号資産」に変更しました。そのため、現在では両方の呼び方が使われていますが、内容に違いはありません。

ビットコインは暗号資産の一種

よくビットコインって言葉も聞くけど、暗号資産(仮想通貨)とはどう違うの?

「ビットコイン」という言葉もよく耳にするでしょう。ビットコインは数ある暗号資産の中の1つで、最も有名な銘柄です。

世界には数万種類もの暗号資産が存在します。その中でビットコインは、2008年にサトシ・ナカモトという謎の人物が発表した論文をもとに、2009年に誕生した世界初の暗号資産です。

現在でもビットコインは暗号資産の中で最大の時価総額を誇り、暗号資産市場全体の動きに大きな影響を与えています。

電子マネーとの違いを理解しよう

暗号資産ってデジタル通貨ってことだけど、電子マネーってどう違うの?

暗号資産は「デジタルなお金」と聞いて、SuicaやPayPayなどの電子マネーを思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、両者には明確な違いがあります。

発行元の違い

電子マネーは特定の企業が発行し、その企業が中央で管理しています。

一方、暗号資産には管理する特定の企業や団体が存在せず、ネットワーク参加者全体で管理する仕組みです。

購入・チャージ方法の違い

電子マネーは現金やクレジットカードでチャージして使います。

対して暗号資産は、専用の取引所に口座を開設し、そこに入金してから購入する必要があるのです。

利用できる地域の違い

日本の電子マネーは基本的に国内でしか使えません。しかし暗号資産は世界中どこでも利用可能です。

価格の変動

電子マネーは1,000円チャージすれば常に1,000円分として使えますが、暗号資産は株式のように価格が常に変動しています。

購入時より価値が上がることもあれば、下がることもあるのです。

ブロックチェーンとは

ブロックチェーンって何?

データをつなげて記録する仕組み

ブロックチェーンは、暗号資産を支える核となる技術です。

取引データを「ブロック」という単位で記録し、それらを時系列に「チェーン」のようにつないでいく構造をしています。

このような名前がついた理由は、まさにその仕組みにあります。

取引記録が入ったブロックを次々と鎖のようにつないでいくことから、「ブロックチェーン」と呼ばれているのです。

改ざんが極めて困難な理由

ブロックチェーンの大きな特徴は、データの改ざんが非常に難しいことです。

取引履歴は時系列に沿ってつながっているため、もし過去のある取引を改ざんしようとすると、それ以降のすべてのブロックを書き換える必要があります。

実質的にこれは不可能に近く、データの信頼性が高く保たれる仕組みになっています。

1つのブロックのデータを変更すると、次のブロックとの整合性が取れなくなるため、不正がすぐに検知できるのです。

分散型台帳技術(DLT)の安全性

みんなで管理するシステム

暗号資産では「分散型台帳技術(DLT:Distributed Ledger Technology)」という仕組みが使われています。

これは、銀行のように1つの中央サーバーですべてを管理するのではなく、ネットワーク参加者全員が同じデータを共有・管理する方式です。

従来の銀行システムは「中央集権型」で、すべてのデータが1つのセンターサーバーに集約されます。

この方式では、サーバーがハッキングされたり物理的な損傷を受けたりすると、すべてのデータが危険にさらされる可能性があります。

実際、センターサーバーがダウンすると、ATMやクレジットカード決済などのサービスがすべて停止してしまうリスクがあるのです。

システム全体が止まりにくい

分散型台帳技術では、多数の参加者が同じデータのコピーを保持しています。

そのため、一部のシステムが攻撃を受けたり障害が発生したりしても、システム全体が停止する可能性は極めて低くなります。

また、データを改ざんするには大多数の参加者のデータを同時に書き換える必要があるため、不正行為が非常に困難です。

まさに「みんなで守るデータの仕組み」といえるでしょう。

アルトコインとは

ビットコイン以外の暗号資産の総称

アルトコインって言葉も聞いたことあるけど、これも暗号資産のコイン?

アルトコインというコインがあるわけではなくて、ビットコイン以外の暗号資産の総称らしいよ。

「アルトコイン(Altcoin)」は「Alternative(代替)」+「Coin(コイン)」の略で、
つまり 「ビットコインの代わり(代替)として登場したコイン」=ビットコイン以外のすべての暗号資産 を指します。

ビットコインとの主な違い

ビットコインが2009年に誕生した後、さまざまな目的や機能を持つアルトコインが次々と開発されました。

ビットコインは主に「価値の保存」や「送金手段」を目的としています。

一方、アルトコインは多様な目的で作られており、スマートコントラクト(自動契約)機能を持つもの、プライバシー保護に優れたもの、より高速な取引が可能なものなど、種類はさまざまです。

技術面では、多くのアルトコインがビットコインの技術を基に改良を加えて開発されていますが、中には独自のブロックチェーンを持つものもあります。

流動性や知名度は、ビットコインが圧倒的に高く、アルトコインは銘柄によって大きく差があるのが現状です。

観点 ビットコイン アルトコイン
誕生年 2009年 それ以降(多くは2011年以降)
目的 主に「価値の保存」や「送金手段」 様々:スマートコントラクト、プライバシー強化、スケーラビリティの向上など
技術 ブロックチェーン技術の原型 多くはビットコインを基に改良(独自チェーンもあり)
代表例 Bitcoin(BTC) Ethereum(ETH)、Ripple(XRP)、Litecoin(LTC)、Cardano(ADA)など
開発者層 比較的保守的(安定性重視) 革新的・多様な機能の追加が多い
流動性・知名度 最も高い コインによって大きく差がある

アルトコインの主な種類

アルトコインは目的や仕組みによって、いくつかのタイプに分類できます。

スマートコントラクト系
イーサリアム(ETH)やカルダノ(ADA)などが代表例です。

プログラムで契約を自動実行できるプラットフォームを提供しており、DeFi(分散型金融)NFT(非代替性トークン)の基盤として活用されています。

決済・送金系
ライトコイン(LTC)やリップル(XRP)などが該当します。

ビットコインよりも高速で低コストな送金を実現することを目的に設計されました。

ステーブルコイン
テザー(USDT)やUSDコイン(USDC)などは、米ドルなどの法定通貨に価値が連動するよう設計されています。

価格が安定しているため、取引の仲介や資産の一時的な保管に便利です。

まとめ:まずは基礎を理解して安全にスタートしよう

暗号資産は、ブロックチェーン技術を使った新しい形のデジタル通貨です。

電子マネーとは異なり、特定の管理者がおらず、価格が変動するという特徴があります。

ビットコインが最初の暗号資産として誕生し、その後さまざまな目的を持つアルトコインが登場しました。

分散型台帳技術により高い安全性が確保されており、改ざんが極めて困難な仕組みになっています。

これらの基礎知識を理解した上で、自分に合った暗号資産への関わり方を見つけていくことが大切です。

投資を検討する際は、価格変動リスクを十分に理解し、余裕資金の範囲内で始めましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました