破傷風とは
COVID-19 通称コロナウイルス感染症の蔓延。
その影でひっそりと目立たない「知る人ぞ知る」細菌である破傷風菌(はしょうふうきん)
破傷風菌はClostridium tetani(クロストリジウム テタニ)という学名の細菌です。
普段は芽胞という非常に死ににくい状態で土壌などに広く存在しています。
主にケガ(古い釘が刺さる等)をしたとき、原因となるモノに付着していた破傷風菌の芽胞が体内に侵入し、発芽・増殖し毒素を作ります。
その毒素は神経毒で、筋肉のけいれんや硬直が起こり、重症化すると死に至ることもあります。
破傷風は届け出が必要な5類感染症です。
本邦では年間約100件程度報告があるようです。
破傷風を予防するには
ワクチンにより予防することが可能です。
1968年(昭和43年)から定期接種されているトキソイドワクチンにより破傷風は激減しています。
現在では通常、学童期(11~12歳)までにトキソイドワクチンを5回接種していますが、接種歴を確認しておきましょう。
最終接種時点から10年以上経過した状態で受傷した場合、破傷風トキソイドを接種すべきでしょう。
沈降破傷風トキソイドの供給難
2025年7月下旬の時点で、破傷風のワクチンが供給難に陥っているというニュースが報じられています。この状態は一時的なもので、徐々に状況は改善していくと思われます。
しかし以前のように
「潤沢に医療機関にあります!」
っていう状況に戻るまでには、しばらくかかると予想されます。
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