
暗号資産って今さら始めても遅いんじゃないの?

ビットコインとイーサリアム、どっちを買えばいいの?
50代のあなたがそう感じるのは、ごく自然なことです。
実は今こそ暗号資産に注目すべきタイミングかもしれません。
「失っても困らない金額」で始める堅実な方法を知れば、老後資金の選択肢が広がるはずです。
50代から暗号資産を始めても本当に大丈夫?
結論から言えば、50代からの暗号資産投資は「遅すぎる」ということはありません。
むしろ、ここ数年で環境が大きく変わり、以前よりも安心して始められる状況が整ってきました。
なぜ今なのか?環境の変化
暗号資産を取り巻く状況は、この数年で劇的に変化しています。
かつては「怪しい投資」と見られがちだったビットコインですが、現在は金融商品としての地位を確立しつつあります。
2024年、アメリカでビットコインのETF(上場投資信託)が承認されました。
これは、アメリカの証券取引委員会が
「資産として一定の信頼性がある」
と認めたことを意味します。
さらに、アメリカのいくつかの州では、州の準備資産としてビットコインを保有する動きも始まっています。
国内でも、大手企業による暗号資産への参入が相次いでいます。
取引所のセキュリティ対策も格段に向上し、500円という少額から投資できる環境が整っているのです。
50代ならではの強みとは
50代という年齢には暗号資産投資において大きな強みがあります。
若い世代と比べて、一定の貯蓄があり、短期的な値動きに一喜一憂せず長期的な視点を持てることです。
暗号資産は価格変動が大きいため、短期で利益を狙おうとすると精神的な負担も大きくなりがちです。
しかし、10年から15年という長期スパンで考えられる50代なら、一時的な価格下落に動揺せず、じっくりと資産を育てることができるでしょう。
ビットコインとイーサリアム、何が違うの?
暗号資産と聞くと「全部同じようなもの」と思われがちですが、ビットコインとイーサリアムには明確な違いがあります。
それぞれの特徴を理解することが、投資判断の第一歩です。
ビットコイン:デジタル版の「金」
ビットコインは、2009年に誕生した世界初の暗号資産です。
その最大の特徴は、発行枚数が2,100万枚に限定されていること。
これ以上は絶対に増えないという希少性が、「デジタルゴールド」と呼ばれる所以です。
金と同じように、ビットコインは「価値を保存する」という役割を持っています。
インフレで法定通貨の価値が目減りする中、発行上限があるビットコインは価値を保ちやすいと考えられているのです。
実際、世界中の決済手段としても広がっており、日本でも一部の家電量販店やオンラインショップでビットコイン決済が利用できます。
また、エルサルバドル共和国や中央アフリカ共和国では、法定通貨として採用されています。
イーサリアム:進化し続けるプラットフォーム
一方のイーサリアムは、2015年に登場した暗号資産です。
単なる決済手段ではなく、「ブロックチェーン上でさまざまなサービスを開発できる基盤」としての役割を担っています。
イーサリアムには「スマートコントラクト」という技術が組み込まれており、契約や取引を自動で実行できるのが特徴です。

スマートコントラクトは、ブロックチェーン上で事前に設定された契約条件が満たされると、取引や処理が自動的に実行されるプログラムのこと。
この技術を使って、金融サービス、デジタルアート、ゲームなど、多様なアプリケーションが生まれています。
NFT(非代替性トークン)という言葉を耳にしたことがある方もいるでしょう。

NFTとは、ブロックチェーン技術を使ってデジタルデータを唯一無二の価値と所有権を証明する仕組みです。
多くのNFT取引は、イーサリアムのブロックチェーン上で行われており、決済通貨としてもイーサリアムが使われます。
価格の動きはどう違う?
ビットコインとイーサリアムは、似たような価格推移を見せることが多いものの、値動きの要因は異なります。
ビットコインの価格は、約4年に一度訪れる「半減期」や、企業の大量購入、世界経済の動向に影響を受けやすい傾向があります。
2025年には、ビットコインが1,800万円を超える過去最高値を記録しました。
イーサリアムは、技術的なアップデートやネットワークの利用状況によって価格が変動しやすいのが特徴です。
新しいサービスがイーサリアム上で人気になると、需要が高まり価格上昇につながることがあります。
50代のあなたに合うのはどっち?

ビットコインとイーサリアム、どっちを買えばいいの?
あなたの投資目的や考え方によって、最適な選択肢は変わってきます。
安定性重視ならビットコイン
老後資金として堅実に資産を増やしたいと考えているなら、ビットコインが向いています。
時価総額が最も大きく、投資家からの信頼も厚いため、暗号資産の中では比較的安定している銘柄と言えるでしょう。
長い歴史を持ち、世界中で決済手段として認められているビットコインは、今後も基軸通貨的な存在として君臨し続ける可能性が高いと考えられています。
実際、過去のチャートを見ると、短期的な上下はあるものの、長期的には右肩上がりの成長を続けてきました。
「失っても大丈夫な金額で、10年後、15年後に備えたい」という方には、ビットコインへの投資が現実的な選択肢となります。
成長性に期待するならイーサリアム
一方で、「多少リスクがあっても大きな成長を期待したい」という方には、イーサリアムが魅力的かもしれません。
ブロックチェーン技術の発展とともに需要が高まる可能性があり、将来性への期待値は非常に高いのです。
Web3やメタバース、DeFi(分散型金融)といった新しい分野に興味がある方なら、その基盤となるイーサリアムに投資する意義があります。
これらの分野が拡大すれば、イーサリアムの価値も連動して上昇すると予想されているのです。
ただし、ビットコインと比べると価格変動が大きく、技術的なリスクもあることは理解しておく必要があります。
迷ったら「両方持つ」という選択
実は、多くの投資家が実践しているのが、ビットコインとイーサリアムの両方に分散投資する方法です。
どちらか一方に絞れないなら、資金を分けて両方購入することで、それぞれの特性を活かせます。
例えば、投資額の70%をビットコイン、30%をイーサリアムに配分するといった方法です。
両者は値動きが似ている部分もありますが、それぞれ異なる強みを持っているため、ポートフォリオのバランスが取れるでしょう。
ただし、暗号資産全体の価格が下落する局面では両方とも値下がりするため、分散効果は限定的です。
本格的にリスクを抑えたいなら、株式や債券など他の資産クラスとも組み合わせることをおすすめします。
50代からの現実的な投資プラン
「具体的にいくら投資すればいいの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
ここでは、50代の方向けの現実的な投資プランをご提案します。
「ゼロになっても困らない金額」が鉄則
暗号資産投資で最も重要なのは、「失っても生活に支障が出ない金額」で始めることです。
これは若い世代にも当てはまりますが、特に老後資金を考える50代には絶対に守ってほしいルールとなります。
具体的な金額は人それぞれですが、退職金や老後資金の本体には絶対に手を付けず、余剰資金の一部を充てるという姿勢が大切です。
「宝くじを買うような感覚で」と考えると分かりやすいかもしれません。
幸い、国内の取引所では500円から購入できるため、まずは少額で試してみるのも良いでしょう。
慣れてきたら、徐々に金額を増やしていく方法が安全です。
現実的なシミュレーション
例として、現在50歳の方が300万円分のビットコインを購入し、15年間保有したケースを考えてみましょう。
ビットコインの過去の成長率から見れば控えめな年利15%で計算すると、次のような試算になります。
- 60歳時点:約1,200万円
 - 65歳時点:約2,400万円
 - 70歳時点:約4,800万円
 
これはあくまで仮定の話であり、保証されるものではありません。
価格が大きく下がる可能性もあります。
しかし、発行枚数が限られ、世界中で需要が高まる可能性を考えると、長期的な価値上昇は十分に期待できるでしょう。
もし70歳時点で4,800万円になっていたとしたら、そこから毎年300万円ずつ取り崩しても、残りの資金がさらに成長し続ける可能性さえあるのです。
積立投資という選択肢
一度に大きな金額を投資することに抵抗がある方には、積立投資がおすすめです。
毎月決まった金額を自動で購入する仕組みで、価格変動のリスクを平準化できます。
例えば、毎月3万円ずつビットコインを購入していけば、価格が高い時には少なく、安い時には多く買えるため、平均購入価格を抑えられるのです。
これは「ドルコスト平均法」と呼ばれる投資手法で、初心者にも取り組みやすい方法となっています。
多くの国内取引所では、月1万円から積立設定ができます。
自動で購入してくれるため、相場をチェックする手間もかかりません。
BITPOINTではビットコインの積立サービス「ぜロつみたて」を提供しています。このサービスは、積立時のスプレッドと手数料が完全に無料であるため、投資額の100%が直接ビットコインの購入に充てられます。ビットコインの積立てをするなら、BITPOINTがおすすめです
注意すべきリスクと対策
暗号資産には魅力的な側面がある一方で、しっかりと理解しておくべきリスクも存在します。
賢く投資するために、リスクとその対策を確認しておきましょう。
価格変動の大きさ
暗号資産の最大のリスクは、価格変動の激しさです。
1日で10%以上動くことも珍しくなく、株式投資の経験がある方でも驚かれるかもしれません。
このリスクへの対策は、やはり「余剰資金で投資する」ことと「長期保有を前提とする」ことです。
短期的な価格下落に動揺して売却してしまうと、損失が確定してしまいます。
一時的な下落は「買い増しのチャンス」と捉えられる余裕が必要です。
また、最初から「最悪ゼロになる可能性がある」と理解しておくことで、精神的な負担を軽減できるでしょう。
詐欺やセキュリティの問題
暗号資産を巡る詐欺事件は、残念ながら今も後を絶ちません。
「必ず儲かる」「元本保証」といった甘い言葉には、絶対に乗らないでください。
安全に投資するためには、金融庁に登録された国内の取引所のみを利用することが鉄則です。
知人からの勧誘や、聞いたことのない海外取引所は避けましょう。
また、取引所から届くメールやSMSを装った詐欺も増えているため、公式サイトを直接訪問する習慣をつけることが大切です。
二段階認証の設定や、パスワードの厳重管理など、基本的なセキュリティ対策も忘れずに行ってください。
税金の問題
暗号資産で利益が出た場合、税金がかかることも理解しておく必要があります。
現在、暗号資産の利益は「雑所得」として扱われ、他の所得と合算して税率が決まる仕組みです。
所得が多い方ほど税率が高くなる累進課税のため、場合によっては利益の半分近くが税金として持っていかれることもあります。
将来的には株式投資のような分離課税(約30%の税率)になる可能性も議論されていますが、現時点では確定していません。
利益確定や売却のタイミングは、税金も考慮して計画的に行うことをおすすめします。
確定申告が必要になる場合もあるため、不安な方は税理士に相談するのも良いでしょう。
始め方:初心者でも簡単4ステップ
「難しそう」と感じている方も安心してください。
暗号資産の購入は、思っているよりずっと簡単です。スマートフォンがあれば、誰でも始められます。
ステップ1:取引所で口座を開設する
まず、国内の暗号資産取引所で口座を開設します。
おすすめは、初心者でも使いやすいCoincheck(コインチェック)や、手数料が低いbitbank(ビットバンク)です。
公式サイトやアプリから、メールアドレスと電話番号を登録し、基本情報を入力します。
本人確認は、スマートフォンのカメラで運転免許証などの身分証明書と自分の顔を撮影するだけ。
早ければ当日、遅くとも数日で口座開設が完了するでしょう。
ステップ2:日本円を入金する
口座が開設されたら、日本円を入金します。
銀行振込やインターネットバンキングを使った入金が一般的です。
多くの取引所では、銀行振込の手数料が無料です。
コンビニ入金やクイック入金といった方法もありますが、手数料がかかる場合が多いため、できるだけ銀行振込を利用することをおすすめします。
ステップ3:ビットコインまたはイーサリアムを選ぶ
取引画面で、「BTC」(ビットコイン)または「ETH」(イーサリアム)を選択します。
購入方法には「販売所」と「取引所」の2種類がありますが、できるだけ「取引所」での購入をおすすめします。
販売所は操作が簡単ですが、実質的な手数料が高めです。
取引所は少し慣れが必要ですが、より有利な価格で購入できます。
初心者でも、マニュアルを見ながら進めれば十分理解できる内容です。
ステップ4:購入金額を入力して注文する
最後に、購入したい金額を入力して注文を確定します。
500円から購入できるので、最初は少額で試してみるのも良いでしょう。
購入が完了すると、あなたの口座にビットコインやイーサリアムが反映されます。
あとは、長期保有を前提として、じっくりと価値の成長を見守りましょう。
よくある質問
Q1. 今から始めても遅くないですか?
全く遅くありません。暗号資産の普及率は、世界人口のわずか4%程度と言われています。
これからさらに多くの人が参入する余地があるため、むしろこれからが本番とも言えるでしょう。
重要なのは、「早く始めること」ではなく「正しい知識を持って、適切な金額で投資すること」です。
焦らず、自分のペースで始めてください。
Q2. どのくらいの期間保有すればいいですか?
最低でも5年、できれば10年以上の長期保有を前提にすることをおすすめします。
短期的な価格変動に一喜一憂せず、じっくりと資産を育てる姿勢が大切です。
「老後資金の一部」として考えるなら、65歳や70歳まで保有し続けるという計画も十分に現実的でしょう。
Q3. 途中で売却してもいいですか?
もちろん、いつでも売却できます。
ただし、短期売買を繰り返すと手数料がかさみ、税金も複雑になります。
基本的には「買ったら放置」という姿勢で臨み、本当に必要になった時や、目標額に達した時に売却を検討するのが賢明です。
価格が大きく上昇した時に、一部だけ利益確定するという方法もあります。
まとめ:50代からでも遅くない、新しい選択肢
50代からの暗号資産投資は、決して「遅すぎる」ことはありません。
むしろ、長期的な視点を持てる年代だからこそ、価格変動に惑わされず冷静に資産を育てられる強みがあります。
ビットコインは安定性を重視する方に、イーサリアムは成長性に期待する方に向いています。
迷ったら両方に分散投資することで、それぞれの特性を活かせるでしょう。
大切なのは、「失っても困らない金額」で始めること。
宝くじを買うような感覚で、余剰資金の一部を暗号資産に振り向けてみてはいかがでしょうか。
国内の信頼できる取引所を使えば、500円という少額から始められます。
まずは小さく試してみて、慣れてきたら徐々に金額を増やしていく。そんな堅実なアプローチが、50代からの暗号資産投資には最適です。
老後資金の新しい選択肢として、今日から暗号資産の世界に一歩踏み出してみませんか?
10年後、15年後のあなたが、今日の決断に感謝する日が来るかもしれません。

        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
  
  
  
  







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